8/19に第25回 Monthly Technical Session (MTS)が行われました。 MTSは、主に技術的な興味関心、また現在行っていることから得られた知見を共有するための取り組みで、司会進行から質疑応答まで全編通して英語で行われる社内勉強会です。
今回の司会はBagusさんでした。
トップバッターの大久保さんには、HDEにおけるマルチテナント型MTAの実装の変遷を紹介していただきました。サーバリソースをテナント間で共有することで、低価格でMTAを提供することができるようになりましたが、これを実現するにあたって解決しなければならない課題と実装上の工夫を共有してくれました。
2番手は小河さん、現在開発中のサービスから一部をピックアップしてそのシステム構成を紹介していただきました。クラウドネイティブな実装によって、容易にスケールアウトできるという大きな利点を得た一方で、コンポーネント間でDBスキーマを同期する大変さがある点とその課題を共有してくれました。
3番手のJonasさんは、シングルサインオンのルールを記述するDSLの実装について話してくれました。ブラウザ上でこのDSLを使用するために、JavaScriptでDSLのコンパイラとランタイムを実装する中で得られた知見や、実装したDSLをデモを通じて紹介してもらいました。LT後のQ&Aでは、早速コンサルチームから機能要望のフィードバックが行われていました。
4番手は田代さん、Elasticsearchを用いたログ解析について話してくれました。サービスの使用状況を解析して、kibana上で可視化する例や、Google Sheetsと連携してリスト化する例などを紹介していただきました。
5番手のJeffreyさんは、開発中のサービスについて25分枠で詳細に紹介してくれました。4月に入社したJeffreyさんから、「他のチームが使っているツールや開発しているシステムのアーキテクチャをMTSで発表して欲しい」との要望があったため、ではまずは自分からということで自身が携わっているプロジェクトについて発表いただきました。発表では、プロジェクトで活用しているAWSのサービスやSaaSを紹介した後、システムの全体像から始まり、サービスの仕組み、デプロイメントフロー、ロギング、モニタリング、今後の展望などを説明してくれました。GithubやSlackを通じて、お互いのコードや会話は常時共有されている状態でありますが、時間を取ってシステムの詳細を全員に説明する機会はなかなかありません。そのような中、今回はMTSを通じてプロジェクトの全体像を共有する試みの第一弾となりました。
6番手のBumiさんには、メールをOutlook Personal Folders (PST) 形式でエクスポートするライブラリの開発について紹介していただきました。エクスポートしたメールをOutlook上で開くには、メールのフォーマットを.pst形式に変換する必要があり、これを行うライブラリを実装するにあたって知る必要がある複雑なPSTのデータ構造について解説してくれました。
終わった後は、After-Party!